気分は神モード
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アフリカツバメの速度で
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マイ・シムといっしょ
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HelloMyNameis...
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この都市を削除しますか?
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2321号室
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この作品の画像はパソコン用ゲームソフト、SimSicty4およびその
ゲームユーザーにより作成されたLOT,BAT等を利用しています。
これらのデータを作成してくださった皆さんの技術に驚き、皆さんに感謝しています。
謝礼に代え、この作品をお届けします……って都合よすぎ^_^;
なお日本語版公式ページはこちらです。
気分は神モード
「開発は進んでいるのか?」
たくさんのモニターを前にして、体格のいい男が近くの女性に尋ねた。
彼の名は偽神暗鬼、女性の名は島野 端代。端代は、
「詳しいことはよくわからないんだけど、思うように進んでいないみたいだわ。」
「しょうがねーな。フリーで公開されてるようなAIに市長なんかやらせるから
こういうことになるんだ。」
偽神暗鬼と同じような体格の男性、リュウブが言った。
偽神暗鬼は、
「兎に角見てみる。」
そういってコンソールを操作した。
「ここは第272層だな。」
偽神暗鬼が言うとリュウブが、
「まじかよ。実験層の真下じゃねぇか。」
端代は、
「関東周辺ね。」
「確かに、道路と鉄道、フェリー以外の交通システムが存在しない。
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「第271層か。地図で言う姫路中心に開発が進んでいる。」
「あの赤と紫のラインは何?」
「しらねーのか。赤は高速道路。紫は高架の鉄道だよ。」
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「ここが最初に開発が始まった第270層だ。」
「市長名もそうだったが、ここは都市名もいい加減だなー。計画性ってものがないのかよー。」
「ここは最初の故、さまざまな試行錯誤が繰り返されている。」
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話は一月ほど前に戻る。天空城と呼ばれる超巨大宇宙船の集合体。
この居住区には宇宙各地から移り住んできたたくさんの人たちが住んでいた。
彼らに共通することは戦争や災害などで故郷を後にしたことだ。
あらゆる恐怖から開放される究極の理想郷とも言われる
天空城にある問題が発生した。それは今もって詳しい原因は不明である。
天空城の多くは惑星ケメゴワの衛星軌道を周回しているが、
移り住んできた人たちはなぜか故郷の文化を捨て、
その代わりにケメゴワの習慣に基づいた生活、食生活をはじめるのだった。
最初のころは地元のケメゴワでは歓迎していたが、
問題の深刻さが明らかになると、天空城で
「故郷の文化を大切にしてすばらしいアイテムをゲットしよう」
などのキャンペーンを展開したが、思うような効果は得られなかった。
あらゆる対策がすべて効果のないことを確認する作業となる中、
効果はともかくある奇抜な方法が注目を浴びることとなった。
それは移り住んできた人たちの故郷をある方法で再現し、
故郷の生活や文化を再び思い出してもらうというものだ。
しかし、そのために人手を割くことができないためにAIを導入、
それとの相性を考えコンピュータシミュレーションゲームを
使用することとなったのだ。そのソフトとして白羽の矢が立ったの
はSimCity4なのだ。
アフリカツバメの速度で
それから何ヶ月かが過ぎた。
「ここが第270層なの1?」
「変わったでしょう。左が全体図、右が交通ネットワークの状態よ。」
端代は外見上は自分より若く見える女性、ルフマモに尋ねた。
「以前見たときとぜんぜん地形も配置も変わっているみたいだけど……。」
「そうねえ。四角い枠で区切られている都市全体を転送できるのよ。
元となったゲームの機能を反映させるのはちょっと大変みたいだったけど。
再配置した結果がこれなの。」
「住んでる人たちはどう思ったのかしら(^_^.)」
「隣町に遊びに行ったきり帰れなくなっちゃった人たちが結構いたみたいだけどね。
もともとあった都市はこの中にあると思うわ。多分。」
「なんだかよく見ると同じ名前の都市が二つあるみたい。」
端代がルフマモに言うと、
「そうそう、それがインポートと呼ばれる都市転送の証拠みたいなものよ。
地形が決まっていない新しい地域の開発には、
あらかじめ発展した都市を転送してくると接続された周りの都市の
発展が早くなるのよ。」
マイ・シムといっしょ
「そうだわ。ちょっとどこか適当な町へ行ってみましょう。」
ルフマモは言った。
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「どこへいきますかぁー。」
突然2メートルを超える長身女性が現れた。端代はこの女性に見覚えがあった。
「あなた、ここへ来るときにコントロールセンターの入口にいた人ね。」
「ちがいまーす。」
「記憶違いかしら。それとも双子?。」
「現在は2044っ子ってところでーす。私はTA-1064、愛称凡風
とる代を基に作られた良妻ではなく量産タイプTA-1067、1008号機でーす。入口にいたのは1902号機でーす。ついでに私が大洲目でなくお勧めするのは二十五日市なんかいいとおもいまーす。」
「あそこはいい待ち出なく街よー。端代ちゃん、行ってみましょう。」
「何でルフマモさんまで合わせるんですか(ーー;)」
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二十五日市にやってきたルフマモと端代はバス停を降り、全体が緑色に塗られたマンションの前にやってきた。ルフマモは、
「ここの405号室に住んでいる萌えタイガースFC会員番号204番の村田村さんを誘っていくのよ」
「なんかここのマンション、目立つわね。」
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「完成当時はこんな感じだったノー。」
「もう近所のマンションが建て替えられているの?」
「ここの町は変化が早いのよ。」
「完成当時のときが派手だわ。」
「彼女に中華街を案内してもらうのよ。」
「この街にそんなのがあるの?」
「神戸や横浜にあるんだから、この街にあってもおかしくないでしょう?」
「そうらしら?」
「そうよ。そういっている間に村田村さんが出てきたわ。」
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村田村さんを加えた三人はバスからモノレールに乗り換え、中華街に着いた。
「ここがこの街の中華街よ。一番大きなビルには1000人もの人が働いているんですよ。」
「ふーん。でもこのビルで1000人は少なすぎるんじゃ……。30階だとして1フロア30人くらいしかいないことになるわ。」
端代が言う。村田村さんは、
「このビルの4階までがショップやレストランが入ってるんだけど、それより上には上がったことがないんです。」
端代は、
「もしかすると一人一人ががゆったりした個人用のブースになっているのかしら。」
ルフマモは、
「ほとんどの作業が機械任せで省力化がされているのよ。」
「オートメーション工場じゃないのよ。」
端代が言う。
「オフィスでもできないこともないと思うわ。ね、村田村さん。」
「あ(^_^.)今度韓流ブームで韓国料理のフードテーマパークが出来たのよ。」
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「ここがそうなの?」
ルフマモが言った。
「この間国風寺院の中に、韓国料理店や、韓流ドラマ関連のグッズを売っているお店があるんです。」
村田村さんが言うと端代は、
「なんかこの建物回りに比べてなんかでかくない?」
「5メートルくらいの巨人が住んでいるのかしら?」
ルフマモが言うと村田村さんは、
「あのー、さっき説明したんですけどー。」
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2321号室
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