|
|
|
第601話 大ちゃんが、 「じゃあさっそくテレポートするね。 ・・・あれ、でもどこにテレポート すればいいんだろう?」 ダイちゃんが、 「呼んでる声って、どこから聞こえるかわからないの?」 「う・・うん。」 そのとき大ちゃんたちの周りが光ったかと思うと、どこかにワープした。 ダイちゃんが、 「なんだ。 どこに行けばいいかわかったんじゃん。」 でも大ちゃんは首を振って、 「え? 僕じゃないよ。 今のは勝手にワープしたみたい。」 部長も、 「ってことは、大ちゃんを呼んでる声が俺たちをここに連れて きたってわけか。」 ダイちゃんが、 「ところでここはどこなんだ?」 周りを見渡しても何もない。 でもそれは、ダイちゃん達のサイズだと周りの物が 小さすぎて何もないように見えるだけなのだが。 もちろん足元には小さな街や山がいくつもあるのだが、 そんなの気づくわけもなかった。 「とにかく、その偽者の神様ってのを探そう。」 「うん」 そう言うと、ダイちゃんたちは歩き出した。 そして被害のなかった地域の町では、 「おい、また臨時ニュースみたいだぞ。」 「衛星からの映像では、またまた超巨大な巨人が現れたらしい。」 「巨大だが、子供みたいだそうだぞ。」 「それって、さっき話してた神の力を宿した少年が仲間とともに助けに来て くれるという予言の少年がほんとに来たんじゃないか?」 そしてそんなこととは知らずに大ちゃんたちは、 「あの・・ちょっと待って。」 「どうかしたのか? 大ちゃん。」 「心配するなよ。 悪者なんて僕の必殺技で。」 「いや、そうじゃなくて。 おしっこしたくなっちゃって・・」 部長が笑いながら、 「ははは、なんだそんなことか。 俺もちょうどたまってるんだ、いっしょにやるか。」 ダイちゃんも、 「じゃあ、僕も。 敵に会う前に体をすっきりさせておかないとな。」 大ちゃんが、 「でもどこでするの? トイレとかなさそうだけど・・」 部長は周りを見渡して、 「誰もいないし、周りには何もないんだ。 この辺で適当にしちゃおう。」 「うん、そうだよね。 何もないもんね。」 そういうと3人は自分のチンコを摘み、 足元の緑の盛り上がった部分に勢いよく小便し始めた。 「たまってたから気持ちいい。 よく出るな。」 もちろん足元の緑の盛り上がった部分というのは、山なのだ。 3人の小便をいっきにかけられて耐えられるはずもなく、 一瞬で大規模な山崩れを起こしてしまった。 山崩れの土砂はいっきに街に流れ込み飲み込んでいく。 そしてその姿も衛星でとらえられ、ニュースで中継されていた。 「おい、話が違うぞ。 何が助けに来ただ。 どうみても破壊してるじゃないか。」 第602話 「よし、今から研究所の資料保管室へ今から行こう。」 「この状況わかっているか?明らかにやばいだろ。」 「保管室は頑丈なシェルターでもあるんだ。災害から貴重な資料を 守るためのね。」 「わかった。そこへとりあえず避難しよう。」 二人は資料室へと向かうことにした。 「とりあえず、これからどうする?」 知らないうちに早くも巨大災害を引き起こしてしまった3人、その 中から部長が言った。大ちゃんが、 「とりあえず、3人で分かれて探したほうがいいんじゃない?」 するとダイちゃんが、 「面倒だなー。何にもないところなんだから、敵が居たらすぐにわかる はずなんだけドナー。」 一方、こちらはバソレと後帽子の男、 「何なのじゃ、あいつらは……。」 部長たちの様子は空中のモニターでバソレたちにわかっていた。 帽子の男は、 「見えない相手より、見える相手のほうがいいではないのですか?」 「いったい、何をしろと……。」 「もちろん、神であるバソレ様のお力を証明させるためでございます。」 そう言って帽子の男はなにやら操作をした。 こちらは再び部長たち、 「とは言ってもあたりを見回し他ところで何もないんだが……。」 部長がそう言っているうちに突然回りの景色が変わったような気がした。 そのとき大ちゃんが、 「ちょっと見て、上、上……。」 「何だあれはー。」 部長たちを巨大なバソレが見下ろしていた。 第603話 部長が、 「まさかこいつが敵なのか?」 大ちゃんが、 「さっきまでいなかったのに。」 するとダイちゃんが、 「おい、足元をよく見てみろよ。 さっきまで何もなかったのに、いっぱい建物みたいなのが建ってるぞ。」 大ちゃんが、 「うわ! ほんとだ。 知らずにいっぱい潰しちゃってるよ 。 どうしよう。」 ダイちゃんが、 「そんなの仕方ないだろ。 ここに立ってるだけですでにいっぱい足の裏で潰してるんだし。 気にしてたら一歩も動けないぞ。」 部長も、 「たしかに、足元を気にしてたら動けないな。」 3人はいつの間にか、バソレが手に持っている持ち上げられた地域の上にいたのだ。 上には、それを持ち上げて見下ろしている巨大なバソレの顔があった。 バソレが帽子の男に言った。 「どうなったのじゃ?」 帽子の男は、 「簡単なことです。 モニターに映っていたやつらを、そこに転送させたのです もちろん、サイズを縮めて。」 「なるほど。 新しいおもちゃというわけじゃな。 さっきのやつらの天罰のついでに、遊んでやるとするかのう。」 ダイちゃんが、 「よし、あいつと同じサイズに巨大化して必殺技をお見舞いしてやる。」 すると大ちゃんが、 「だめだよ、今ですらこんなにビルを潰しちゃってるのに。 そんなことしたら街がめちゃくちゃになっちゃう。」 ダイちゃんが、 「もうめちゃくちゃじゃん。 」 部長も、 「今回はさすがに足元を気にしてたら、俺たちがやばいな。 足元のこびとたちには悪いが、見なかったことにしよう。」 大ちゃんは、 「ええ、そんなこと無理だよ。 うわっ!」 ズズゥゥゥゥン・・・ バソレの手が動き、地面が傾いたせいで大ちゃんが尻もちをついたのだ。 それを見たダイちゃんが、 「はは、ほら今のでお前の巨尻が街を押しつぶしたぞ。 これでわかっただろ。 何も潰さずに戦うなんて無理なんだって。」 「・・・・。」 第604話 「何をしておるのじゃ?何もしないのなら、こちらから行くぞ。」 バソレはそういうと、手に持って持ち上げた地域を端っこから少しずつ 崩し始めた。部長は、 「ワーッ、何てことするんだ。」 「さあ、どうする。逃げないとまっさかさまに落ちるぞ。」 バソレはどんどん周りから崩していく。もちろん、そこにあった 建物とともにどんどん破壊され、部長たちの視界から消えていく。 「やっぱり、少しずつ崩すのは面倒くさいのう。思い切って真っ二つに 割ろうか。下にたたきつけてやろうか。」 「エーい。もう我慢できない。」 そのとき、ダイちゃんがバソレを見上げながら言った。 「ほう、いったいどうしようというのかな?」 「ふん、今は小さいけど、お前より何倍もでっかくなって踏み潰し てやる。」 ダイちゃんがそう言って巨大化のポーズをとろうとした。大ちゃんは、 「やっぱり駄目だよー。ダイちゃん。」 「ちょっと待った。いやなことを思い出したんだが……。こういう時って 巨大化できないとか、力が使えないときがあったような気がする んだが……。」 それでもダイちゃんは部長や大ちゃんの言うことを無視して、巨大化の ポーズをとった。その直後、部長たちが予想もすらできない展開が 起こった。なんと、ダイちゃんが予想に反して巨大化に成功した。 -ズゴゴゴーン- バソレが手に持って持ち上げた地域は、巨大化し続けるダイちゃんの 足に踏み潰されて、跡形もなく崩れ落ちた。バソレはびっくりして、 「いったい、どうなっておるのじゃ、何とかしろ。」 巨大化を完了したダイちゃんが着地した瞬間、当然のことながら その星にとって悲劇的なことが起こった。 -ドォォォォォォォォォンンン- ダイちゃんの着地地点は、大地はもちろん、その奥深いところまで 完全に破壊してしまった。大量の星の破片を回りにばら撒き、その 破片ですらその星の住人にとっては巨大隕石に等しい。ダイちゃんが 着地しただけで、その星に超巨大なクレーターを作ってしまったのである。 「さあ、今から踏み潰してやる。」 第605話 そして、ダイちゃんの巨大化によって崩れてしまった 場所から無数の建物と一緒に落ちていく部長と大ちゃん。 このままでは地面に叩きつけられてしまう。 もし生き残れたとしても、超巨大化したダイちゃんの足元に落ちるわけで ダイちゃんが少しでも動けば潰されてしまう。 部長は落下しながら大ちゃんの方に叫んだ。 「大ちゃん、このままじゃ死んでしまうぞ。 俺たちもダイちゃんと同じ大きさにしてくれーー。」 大ちゃんは、 「でも・・でも、それだとこの星がとりかえしつかないくらい潰れちゃう・・」 部長は、 「でも、そうするしかないんだ。 俺たちがいないと、マジューイのことを捕まえられるやつがいなくなるんだ。 そうなれば、宇宙中の星があいつにめちゃくちゃにされるんだ。」 どんどん地面に近づいていく。 「大ちゃん、頼むーーー。」 第606話 一方ダイちゃんは、被害はもちろん部長たちのことなど気にすること もなく、 「ハイパーキーィィック!」 そう言って足元のバソレにキックで豪快に踏み潰そうとしたが、 失敗してしまった。が、はずしたのではない、体が浮き上がってしまった のだ。 「なんだよ。いったいどうなっているんだ。」 すると後ろから大ちゃんの声、 「ごめんね。びっくりした?」 「大ちゃんが巨大化するときに、空を飛べるようにしてくれたんだ。」 部長が言った。ダイちゃんは、 「もう、調子狂うなぁ。ま、ヒーローは空を飛べたほうがかっこいい からな。」 さて、その足元では……。 「何なんだあいつらは、何とかしろ。」 バソレがそういうと、帽子の男は、 「ここでこれ以上行動されますと、この星は完全に破壊されてしまいます。 バソレ様のここでの楽しみがなくなってしまいます。場所を変えま しょう。」 「逃げろとでも言うのか。」 「いいえ、滅相もありません。彼らには私にとっても……。とにかく こちらへ。」 「うむ。しかたがない。だがあの者どもをなんとかしろ。」 「もちろんです。お望みとあらば。」 「あ、奴ら逃げるぞ。」 部長が言うとダイちゃんが、 「くそー、以前にも空を飛べるようにしてもらったのになんでうまく 行かないんだ。」 すると大ちゃんが、 「歩こうとしないで、飛ぼうと思えばいいんだよ。」 「あっ、なるほど。まてっ。」 そのときすでにバソレと帽子の男が乗り込んだ宇宙船が発進しようと していた。それを見たダイちゃんは、 「逃げる気か、叩き落してやる。」 ダイちゃんが空中から宇宙船に体当たりしようとしたとき、またもや 周りの景色が一瞬で変わった。部長は、 「またどっかに飛ばされたのか?小さくされていなければいいが……。」 するとダイちゃんが、 「また巨大化すればいいよ。」 大ちゃんが、 「でも巨大化するときは周りを確かめたほうがいいと思うよ。」 部長が、 「それにしても今度は薄暗くて何も見えないな。」 一方、宇宙船に戻ったバソレと帽子の男。 「ところで、あの者どもはどうなっておるのだ。」 帽子の男は、 「こちらをごらんください。今度は巨大化こそできないようにこそして ありますが、念のため離した場所へ転送しておきました。しかも その場所の住人たちより小さくして……。」 ここは、少し昔の地球に似たイニャーマ星のモンパー市、ここでは 新しくできた家に引っ越し会社ではなく友人たちに手伝ってもらって 引越し作業をやっていた。 「おい、この荷物どうする?」 「こんなの知らないよ。」 「無責任だな。」 「ほんとに知らない。捨てといて。」 「もったいないな。俺がもらっといてやる。」 そう言って友人の一人はその荷物を持ち上げた。 「わああっ!」 突然部長たちの足元が大きく動き、部長たちがひっくり返った。 「いったいここはどうなってるんだ。」 部長はそう言って出口を探そうとしたが、見つからない。 「エーい、めんどくさい。巨大化して……あれ?」 ダイちゃんが巨大化しようとしたが、できなかった。そのとき、 また部長たちの足元が動き始めた。 引越しを手伝い、荷物をもらって自宅に持ち帰った友人、 「さて、中身はなんだろ。」 そう言って覗き込んだ。 「なんだこりゃ?こびと?」 第607話 突然、天井が開いて驚いた部長たちが上を見上げた。 そこには巨大な顔がこちらを見下ろしていた。 巨大な目をパチパチさせて、驚いた様子でこちらを見下ろしている。 部長が、 「やっぱり小さくされたんだな・・・」 ダイちゃんが、 「くそー、巨大化できないってことはやっぱりマジューイの仕業か。」 すると大ちゃんが、 「ここに来るとき、なにかに強制的に転送される感覚があったんだ。 たぶん、あの宇宙船の装置か何かでどこかに転送されたんだと思う。 体も小さくされて。」 部長が、 「ってことは、あの宇宙船の中にマジューイがいたってことか。」 ダイちゃんが、 「そうとわかってれば、宇宙船ごと踏み潰してやってたのにい。」 大ちゃんが、 「でもどうしよう。 能力も使えないし、ここがどこかもわからないし・・・。 それに巨人に見つかっちゃってるし・・」 そうこう話し合ってると、上から何かが近づいてきた。 覗いていた巨人が、手を中に入れて部長たちを捕まえようとしたのだ。 巨大な指がどんどん近づいてきて、部長を摘もうとしてきた。 部長はとっさに、 「うわあ、やめてくれー」 と、逃げようとした。 部長は指から逃れ、空中にふわふわと浮いていた。 「あれ? 飛べる。」 ダイちゃんが、 「そういえば、ここに飛ばされる前に飛べるようにしてくれたんだっけ。」 大ちゃんが、 「そうか。能力を使うことはできないけど、今まで使った効果は残ってるんだ。」 部長が、 「そういえば、石本たちは?」 大ちゃんが手を出して言った。 「石本のお兄ちゃんとブギヒアさんなら僕が持ってるよ。」 部長が、 「今までの効果が残ってるってことは、 石本に何でも命令できる効果も使えるってことだよな。」 第608話 荷物をもらって自宅に持ち帰った友人、彼の名はロサノ。ロサノは、 「おい、まてよ。」 箱の中のこびとを捕まえようとしたのが、次々と飛んで逃げられて しまう。空を飛んだ部長たちは、そのまま部屋の天井付近まで逃げ、 ロサノを見下ろしていた。部長は、 「あぶないところだったな。」 「でもこれからどうしよう。」 大ちゃんが言う。ダイちゃんが、 「とりあえずこいつを脅かして……。」 「だめだよ。そんなことしたら……。」 「じゃあどうするんだよ。」 「ここの星がどこかもわからないし、色々聞けるなら聞いといたほうが いいと思う。もし何かあったら、石本のお兄ちゃんたちに何とか してもらえると思うよ。」 「しょうがないな。」 下からロサノは、 「おい、降りて来いよ。」 部長は、 「降りて来いって言ってるけど、どうする?」 「降りて行くわけないだろう。何をされるか、わからない。もし、 言う通りに降りて行ったら捕まえるのに決まってる。」 大ちゃんが、 「でも話している言葉はわかるんだし、何か情報は聞き出せるんじゃ ない?」 すると部長が、 「おい、ちょっと聞きたいことがある。」 しかし下からみているロサノには、聞こえていないようだ。 「なんだよ。小さすぎて聞こえていないみたいじゃない。」 ダイちゃんが言うと部長が、 「そうだ、石本お前行って聞いて来い。たしかお前も飛べるように しているはずだろ。」 石本の分身たちは、 「そんなー。」 「このサイズだと近くで大声で叫んでもほとんど聞こえないよー。」 するとダイちゃんが言う。 「じゃあ一人僕たちと同じサイズにしてやるから降りて行ってとりあえず ここがどこか聞いて来い。」 「いやだよー。」 「見つかっちゃう。」 それでもダイちゃんは自分の前にいた石本4号に、 「同じサイズになってあいつにここがどこか聞いて来るんだ。」 石本4号は、部長たちと同サイズになり、彼の意思に逆らってロサノに 向かって飛んで行った。 第609話 「お、やっと降りてきたな。」 ロサノは手のひらを出して石本4号をその上に着地させた。 石本4号は恐る恐るロサノを見上げて言った。 「えーと、あのー・・・。 ここはどこですか?」 「へ?」 「ここがどこなのか、聞いて来いといわれたんで・・・」 「ここは俺の部屋だが?」 「いや、そうじゃなくて・・」 上では部長が、 「何もたもたやってんだ。 さっさと聞き出せ。」 石本4号は、 「この星が、どこの星なのか教えてください。」 するとロサノは、 「ふーん、なるほど。 そういうことを聞くということは、お前たちは宇宙人なんだな。」 「えーと、一応そうなのかも。」 「教えてやらないことはないが、ただで教えるわけにはいかないな。」 第610話 石本4号は、そのときものすごくいやな予感がした。 「や……やっぱりや……。」 上から見ている部長たちに断ろうとしたのだが、とてもそういう 雰囲気ではなかった。するとロサノは、 「どうするんだ。やめるって言おうとしてなかったか?」 「えっ、イヤー、そのー、それは……。」 「いやならいいんだ。何も教えるわにはいかないな。」 「エーっと、とりあえず何をしたら……。」 「上で待ってる仲間も一緒に……って言いたいところだがお前、代表で 来たんだろ。」 「まぁ、そういうことになるけど。」 「じゃ、とりあえずこっちへ来い。」 「え、こっちへ来いって……。わっ!」 ロサノは石本4号をつまむと部屋を出た。上から見ていた部長は、 「あいつ、石本をどこに連れて行くつもりだ?」 するとダイちゃんが、 「また、大体どこへ連れて行って何をするかは大体想像できるけどな。 それにわざわざついていかなくても分身を通じて何を聞いたかわかる だろ。」 ロサノは石本4号をつまんでいないほうの手でドアをあけトイレに入ると そのままドアを閉める。石本4号は、これで何をされるか大体想像が付いて しまった。もちろん、逃げようとしたところで石本4号はロサノの指に しっかり固定されて逃げられない。 「やっぱりいやだー。」 石本4号は必死で逃げようとしたが、ロサノの指は動かせるはずなど なかった。ロサノは、 「お前たちが何のためにここへ来たのか知らないが、こっちはこうして 人質を取ったんだから手を出せない。それにこびとが目の前に現れたら ずっとやりたいと思っていたことがあるんだ。」 「大体想像が付くけど……。」 「じゃあ、早速やってもらおうか。」 ロサノは石本4号をつまんでいないほうの手でズボンをずらした。 第611話 すでに勃起している巨大チンコを出すと、石本4号を掴んだ手をその前に持っていった。 「お前の体よりずっとでかいだろ。 どうだ、怖いか?」 石本4号は、 「怖いというより・・・。 やっぱり嫌だー。」 それでもロサノは、 「嫌がっても無駄だぞ。 やらないなら何も教えないし。 いや、やらないという選択肢は無いな。 俺が無理にでもやらせるから。」 ロサノはそう言って石本4号を自分のチンコに捕まらせようとした。 が、手を離しかけてやめた。 「おっと、そういえば飛べるんだったな。 また上のほうに逃げられてはめんどうだ。」 ロサノは下に転がっていた使い終わったトイレットペーパーの芯を取った。 それを自分のチンコにはめ込んだ。 その中に石本4号を入れ、手のひらで蓋をした。 中は真っ暗になり、硬くなった亀頭の上に石本4号がいる。 「出してよーーー。」 すると外からロサノが、 「ダメだ。 やることやるまで出してやらん。 もう何をすればいいのかわかってるんだろ? 早くやれよ。」 第612話 石本4号は、 「いやだよー。やめてよー。」 もちろん、ロサノはそんなことは聞きもせず。逆に自分のチンコに はめ込んだトイレットペーパーの芯を押し込んでいく。 「潰されちゃうよー。」 「逃げ込む場所は1つしかないぞ。どうする?」 石本4号に外からロサノの声が響く、そうしているうちに石本4号の 動けるスペースはほとんどなくなってしまう。 「助けてー、このままでは潰されちゃうー。」 石本4号はロサノの手とチンコの間に挟まれてほとんど動けなくなって しまった。 「このまま潰してもいいんだぞ。お前の聞きたい情報も何も知らない ままな。」 ほとんど動けなくなった石本4号の体はロサノのチンコのほうを向いて いた。石本4号はうすうす無理とは知りつつも必死に両腕でロサノの チンコを押し返そうとする。すると外からロサノが、 「まだまだ、そのくらいじゃあまり気持ちよくならないな。」 そう、押し返すどころか快感すら与えていないのだ。外からロサノが、 「もうお前、役にたたなそうだからそのまま潰しちゃおうかなー。ほかにも 仲間がいるみたいだし、今度はそいつらを捕まえてやらせてみよう。」 「そんなー、ひどいよー。絶対やめてー。」 もちろん石本4号は、仲間を思うことよりも自分が今すぐ潰される 危険から言ったせりふである。 「それじゃ、早く気持ちよくさせてくれ。」 「もういやだー。出してー。」 石本4号はとっさにロサノのチンコにつめを立てるようにして押した。 「お、これいいじゃないか。この調子でやれ。」 石本4号の必死の行為がようやくロサノのチンコにある程度の快感を 与えることができたのだ。石本4号はいやだとは思いつつ仕方なくその 方法でマッサージを続けていたが、 -ズボッ- 石本4号はロサノのチンコの尿道にはまってしまったのだ。 「いやだよー。このパーターン。」 それでも苦しいので必死で脱出しようとすればロサノに快感を与える ことになるのだ。案の定、 「一気に気持ちよくなってきたー。いきそうだー。」 第613話 「このままじゃ、また・・・」 「いいぞいいぞ。 もう・・・いくぞ・・」 「やめてええええ・・・」 ドピュ ドピュ ドプッ・・・ 石本4号は、また吹っ飛ばされた と思ったがそんな感じはなかった。 石本4号は大量の精液の中にいた。 ロサノは射精したときも、トイレットペーパーの芯を手で蓋したままだったのだ。 石本4号は、亀頭と手の間で精液に溺れてもがいていた。 「ごぽ・・ごぽぽ。 たす・・・けて・・・ごぽ」 息継ぎできるような隙間もなく、このままもうダメかと思ったとき 手がゆっくりとどけられた。 石本4号はあわてて精液から顔を出し、呼吸をした。 「ハァハァ・・・たす・・かった・・・」 ロサノが石本4号を見ながら言った。 「気持ちよかったぞ。」 石本4号は、 「やることやったんだから、早く教えてよ。 みんなも待ってるし。」 するとロサノは、 「何言ってんだ。 まだ終わったとは言ってないぞ。 俺が満足するまで終わらない。」 「そんなー。 それじゃいつになるかわからないよー。」 するとロサノは石本4号をにらみつけて言った。 「わかってるんだぞ。 宇宙人が他の星に来る理由は侵略だ。 お前らはこの星を侵略しようと来たんだろう?」 石本4号が、 「ち、違うよー。 僕たちは悪者に飛ばされちゃっただけで・・・」 ロサノは石本4号の話を最後まで聞く前に言った。 「言い訳はいいよ。 どうせ何聞いたって侵略しに来たなんて言えないよな。」 「だからほんとに・・・」 「でも、たまたま来たこの星が運悪く巨人の住む星だった。 そうだろう? お前らもついてないよなー。 侵略しようとして、オナニーのおもちゃにされて終わるんだもんな。」 「ほんとに侵略しに来たんじゃないよー。」 「まぁ、そんなことはどうでもいい。 俺はお前らを逃がす気はないから。」 第614話 「そうだ、待ってる仲間も呼んで来い。」 ロサノが石本4号に言う。 「え?どうして?」 「一人じゃ物足りないんだ。とにかく呼んで来い。逃げると困るから ついていってやるよ。」 「どういうこと?」 と、言いつつ、石本4号はある程度と、というかうすうす感じていた。 「なあに、仲間の前でお前をその場で潰すって言ったら来るんじゃないか? みんなおもちゃにしてやる。一生俺のな。」 「なんか、やばくないか。」 石本4号を飛びながら待っていた部長が言った。石本の分身を通す までもなく、ロサノの声は大きく部長たちにも直接聞こえていた。 「じゃあ、そのまま逃げようか。」 ダイちゃんが言う。大ちゃんは、 「ええっ、石本のお兄ちゃん置いていくの?」 「しょうがないだろ。それに確かムロトン星のサムとか言うやつの所 にも置いてきてるし、もう一人や二人置いてきたって、どうって ことないだろ。」 「しかしな……。」 部長が言う。ダイちゃんが、 「なんだよ。」 「ここから逃げられたの話だろ。ざっと見回したが、戸や窓もぴったり 閉められているみたいで、逃げられそうな隙間が見つからないんだ。」 「じゃあ、あいつがこの部屋に戻ってきたら、開けた扉の間から逃げよう。」 -ドン、ドン、ドシン- そう言っているうちに、ロサノが戻ってくる足音が聞こえてきた。 -バァァァァァァァァン- ロサノが思いっきりドアを開けたために、ドアの近くにいた部長たちは そのとき起きた空気の流れに巻き込まれてしまった。 -バタン- ドアはすぐに閉められ、部長たちは外へ出ることはできなかった。 ロサノは石本4号をつまんで部長たちに見せた。 「おい、お前たちもこっちへ来い。いうことを聞かないとこいつを そのまま潰してしまうぞ。」 第615話 部長が、 「どうしたらいいんだ。このまま上に逃げていても、 この部屋から出られない以上いずれ捕まってしまうぞ。」 ダイちゃんも、 「あいつの1人や2人潰されたってかまわないけど、 僕たちが出られないんじゃなあ。」 すると下からロサノが、 「逃げる相談したって無駄だぞ。 お前たちをちゃんと捕まえられるまで この部屋の窓を開けるつもりはない。」 すると大ちゃんの手の上にいた石本3号が言った。 「いい考えがあるんだけど。 僕に巨大化するように命令して あいつに巨大化できるところを見せ付ければ、みんなも巨大化する 能力があると思っていうこと聞くようになるんじゃないかな?」 部長が、 「たしかに今巨大化させることができるのは石本だけだが・・・。 なんか嫌な予感がするんだよな。」 するとダイちゃんが石本3号に言った。 「命令だ。本心を言え。」 石本3号は、命令に逆らえず口が勝手に話し出す。 「うまく巨大化できたら、まずは部長たちの口を封じて もう命令できないようにしてやる。」 部長たちが石本3号を睨みつける。 石本3号は、 「ちょっとダイちゃん卑怯だよー。 こんなの嘘に決まってるでしょ。」 ダイちゃんが、 「嘘なわけないだろ。 命令で言わされたんだから。」 第616話 すると下のほうからロサノが、 「馬鹿な奴らだ。こんなこともあろうかと、こういうものを持って きたんだ。」 そう言って虫取り網を持って構えていた。部長が、 「これはまずいぞ。」 さて、しばらく出番のなかったバソレと帽子の男。部長たちを転送させた 後、一度もとの星に戻り再び修理の完了した宇宙船で新たな星へと出発 しようとしているところである。 「例ものどもはどうした。まさかあれで終わり……というわけでは あるまいの。」 バソレが言うと帽子の男、 「めっそうもございません。バソレ様にあれほどの恥をかかせたものたち です。それなりのことをさせていただかないと。」 「どうするのだ。」 「まあ、見ていてください。」 帽子の男がそういうと、空中に大きなモニターが現れた。 「うワーッ。助けてよー。」 虫取り網の中で石本3号が叫んでいる。ロサノが、 「残りのみんなも捕まえてやる。」 そういったとき、ロサノの虫取り網の中で変化が起こり始めた。 ロサノが、 「ん?なんだ?」 ロサノの虫取り網の中石本3号が大きくなり始め、今にも虫取り網を 破りそうだ。部長が、 「誰か石本に巨大化するように言ったか?」 大ちゃんが、 「言ってないよ。」 ダイちゃんも、 「そんなこと言うわけないだろ。あれ?」 部長たちの体も大きくなり始めていた。部長が、 「どうなっているんだ?もしかして、縮小装置か何かの効果が切れたのか?」 「助けてクレー。やっぱりお前ら……。」 ロサノは大声で叫んで部屋を飛び出した。 -バリバリ、ガラガラ- 部長たちの巨大化は続き、建物を破壊した。石本たちやブギヒア、 忘れられていたグーアまでもが全員、この星の住人たちの10倍くらい のサイズになったところで、巨大化は止まった。部長が、 「とりあえず、つかまらずにはすんだようだが……。」 するとダイちゃんが、 「おい、待てーっ。」 石本たちがそれぞれ飛んでばらばらの方向へ逃げたのだ。部長が、 「あの馬鹿、命令が聞こえないように遠くへ逃げるつもりか?」 その様子をモニターで見ていたバソレと帽子の男。バソレが、 「さて、奴らを巨人にして、どうしようというのじゃ。」 「簡単でございます。バソレ様が彼らよりさらに巨大な神として、 彼らを倒し、後はお分かりでしょう。」 「いや、でもこれでは見ているだけではないか。」 「そうでもありませんよ。この画面は転送装置もかねております。 この中に飛び込めば、今すぐあなたは神にでも悪魔にでもなれる のです。」 第617話 バソレは、 「なるほど、それは便利なものじゃな。 ではさっそく。」 バソレは画面の中に入っていった。 そんなこととは知らないダイちゃんたち。 巨大化が止まって周りを見た後、足下を見下ろした。 そこには崩れた家から逃げ出したロサノがいた。 さっきまでとは違い、部長たちに怯えて必死で逃げようとしている。 ダイちゃんが手を伸ばして、ひょいっと簡単に捕まえた。 「おい、さっきはよくもやってくれたな。 僕たちを捕まえて何をしようとしてたんだ?] 同じことをやってやるから言ってみろ。」 ロサノは、 「すいません、何もしようとしてないです。 ほんの冗談のつもりだったんです。 許してください。」 それでもダイちゃんは、 「ふ〜ん、さっきとはずいぶん態度が違うね。 僕、そういうやつ見ると食ってやりたくなるんだよね。」 「ひぃぃぃぃ、助けてー。」 大ちゃんが、 「ダイちゃん、謝ってるんだし許してやりなよ。」 ダイちゃんが、 「甘すぎるんだよ。 こういうやつは痛い目にあわせないとダメなんだよ。」 すると部長が、 「そんなことより石本どもを何とかしないと。 ほっといたら絶対ろくなことにならないぞ。」 そう言い終えた時だった。 急に部長たちの周り一帯が暗くなった。 大ちゃんが、 「ん? 天気が悪くなったのかな?」 部長が、 「いや、違う。 あれを見ろ。」 大ちゃんたちは部長が言った方を見上げた。 そこには超巨大なバソレがそびえ立っていた。 第618話 「うわぁぁぁぁ!!」 「巨人だー。」 「目の前に……いや、とんでもなくでかいのが……。」 部長たちの足元のこびとたちが超巨大バソレを見上げて叫び始めた。 巨大バソレは片足を大きく上げた。部長は、 「やばい……。これは石本を追うどころじゃないな……。逃げるぞ。」 「でもこれじゃ逃げるとき……。」 大ちゃんが言うとダイちゃん、 「そんなこと言っている場合じゃないだろ。」 「あのー、飛んで逃げれば……。」 グーアが言った。部長は、 「ちょっと待った。ブギヒアは飛べるようにしていなかったんじゃ……。」 するとダイちゃんが、 「んもう、一応万一のことがあったら困るから飛んで逃げられるように してあるよ。」 大ちゃんが、 「ごめん、言うの忘れてた。」 -ズッシィィィィィン- そのとき、超巨大バソレの足が踏み下ろされた。次の瞬間、巨大な土煙が 広がる。それが消えた後、すべてが完全に消滅し、巨大なクレーターだけが 残った。バソレは、 「うーむ。やはり相手が直接見えないというのは、面白みにかけるのう。」 すると、どこからとも泣く帽子の男の声が聞こえて来た。 「それではこうしましょう。相手が見える程度まで小さくしますが、 よろしいですか。時間がたてばすぐに元のように、いえ、これまで以上の サイズとなって相手を絶望の淵に追い込みながら葬り去るのです。」 「それは面白そうじゃ。早速やってくれ。」 「どうやら、助かったようだな。みんなは無事か。」 部長が言う。ダイちゃんが、 「何とかね。」 部長が、 「石本たちがどこまで行ったかわからなくなってしまったが、そういえば あのでかいのがいないぞ。」 部長たちが超巨大バソレの姿が見えないのに気が付いた。そのとき、 「うワーッ、助けてクレー。」 部長たちの10倍くらいのサイズになったバソレがグーアを握って 見下ろしていた。ダイちゃんが、 「何だよー、自由にサイズを変えられるようになったのか。」 「ちょっと違うぞ。一時的にこの大きさになったのじゃ。早く倒さぬと、 仲間はもちろん、この星も無事には済まぬぞ。」 たしかに、バソレは少しずつ大きくなっていた。 第619話 部長が、 「大ちゃん、なんとか・・・。 あ、今は無理だったか。」 大ちゃんが、 「うん、今の僕じゃ何も出来ないよ。 ごめんなさい。」 部長が、 「いや、謝らなくていいよ。 俺だって何も出来ないんだ。」 ダイちゃんが、 「でも、何も出来ないからって何もしないわけにいかないだろ。」 部長が、 「そうは言っても、このサイズの差じゃ手も足も出ないぞ。 石本がいれば何とか・・・」 ダイちゃんが、 「こんなときにあいつは!」 するとブギヒアが、 「バソレは私がなんとかしておくんで、その間に石本さんを 探してきてはどうですか?」 部長が、 「なんとかできるのか?」 ブギヒアが、 「私はずっとバソレのおもちゃだったんです、 時間稼ぎぐらいならできますよ。」 ダイちゃんが、 「じゃあここは任せて、石本を探しに行こう。」 大ちゃんが、 「大丈夫かなぁ・・」 ブギヒアは、 「大丈夫です、さあ行ってください。」 そう言ってバソレのほうに飛んでいった。 部長が、 「彼を信じて行こう。」 ブギヒアはバソレの顔の前まで飛んで行って言った。 「バソレ様、私を覚えていますか?」 バソレは少し考えて、 「うーん、お前は・・・。 ブギヒアっ! 何でこんなところにいるのじゃ。 まさか脱走したんじゃあるまいな。」 ブギヒアは、 「いえいえ、とんでもございません。 私はバソレ様を気持ちよくするためにいるのです。 ですからいつもバソレ様のおそばにいます。」 バソレは、 「ふむ、そうか。 ちょうど気持ちよくなりたいところじゃった。 では、やってくれ。」 「はい、かしこまりました。」 バソレは巨大な尻で下の建物を押しつぶしながら座った。 ずずぅぅぅぅぅん ブギヒアはバソレの股間の前に着地した。 「では。」 ブギヒアはバソレの巨大チンコをマッサージしはじめた。 「こびとの街でオナニーと言うのも格別じゃのう。」 第620話 「それにしてもあいつら、どこまで逃げたんだ。」 逃げた石本の分身たちを探して部長はダイちゃん、大ちゃんと別れ、 町から少し離れたところまで来た。 「うーん、いくらなんでもここにはいないだろうな。あいつのことだ 壊すような建物も、おもちゃにするようなこびともいないしな。」 部長はそう言って、町のほうへ戻ろうとすると足元から、 「うああっ、助けてくれぇぇ。」 部長たちのサイズでも、十分この星たちの住人より大きい、部長の 足元には踏み潰しそうになったこの星、つまりイニャーマ星の 住人がいたのだ。部長は、 「いやあ、悪い悪い。別に何もする気はないんだ。石本とか言う奴を 探してるんだ。」 部長はそう言って石本の特徴を説明した。 「あのー、それなら私たちを助けてくれるんですか?」 「どういうことなんだ。」 「実はあなたが石本と呼んでいる巨人が現れて食べ物とかを要求している んです。」 「なんてやつだ。そこまで案内しろ。」 「わかりました。」 「これはいいぞ。ブギヒア、腕を上げたな。そうじゃ。」 ブギヒアに自分のチンコをマッサージしてもらいながらバソレは 自分の手に持っているグーアに、 「おまえもブギヒアとともに余の物をマッサージするのを手伝うのじゃ。」 「え……そんな……。」 「断る選択肢などないぞ。」 バソレはグーアを握る力を少しだけ強くした。 「うわぁぁぁっ!た……す……ぐうっ!」 グーアは必死でバソレの指を押し返そうとしたが、どうにもならない。 「それでは頼むぞ。もしうまくできなければ、どうなるかわかって おるな。」 バソレはそういうと、ブギヒアのそばにグーアをおろした。
|
|